1400年の歳月が証明。
最も強く美しい日本の屋根、
粘土瓦。
屋根に求められる一番の性能、それは永い年月にわたって天変地異に耐え、美観を保ち続けることです。その点、粘土瓦の右に出るものはありません。近年手軽に施工できる新しい屋根材が次々と送り出されましたが、耐久性においてはまだまだなのが実情です。しかし味わい深い質感を放つ社寺仏閣の屋根にのるいぶし瓦で最も古いものはなんと約1400年前に作られたものです。住宅に使われるいぶし瓦も手入れ次第で50年、100年と持ちこたえることができるのです。住まいの寿命をしっかりカバーして有り余る、そんな屋根材は粘土瓦だけといえます。
瓦の屋根は高くつく??
瓦に生じがちな誤解。
瓦のデザインも多彩になり、洋風住宅やモダンなデザインを引き立てる屋根材としても人気が高まっています。
ところが施主さんは、費用の点で躊躇されることが多いようです。
確かに費用だけ見れば、セメント系やスレートの屋根の方が安上がりかもしれません。ただし、屋根は20年、30年と住まいを守るものであり、購入価格と併せて維持費も比較して選びたい買い物です。
例えばスレートやセメント瓦は粘土瓦に比べて時の経過による劣化が大きいため、手入れにコストがかかります。また、10年後には補修が必要となり、その時点ですでに粘土瓦の方がコスト安になるのです。
そして維持費の差は、年月とともに大きく開いていきます。
粘土瓦の屋根はまた断熱性に優れ、他素材に比べて冷暖房費を抑えることができます。
通常数十年住むことを考えれば、粘土瓦の経済性が際立ってくるのです。
小さな島が誇る、
いぶし瓦シェア日本一。
とにかく発色の美しさが違う。
淡路瓦の優位性を語るとき、原料の良さを外すことはできません。瓦づくりは『何をおいても土』といわれ、土が品質を決定づける最大の要素になります。淡路の粘土は非常に微細で可塑性が良く、収縮が少ないため、精度の高い成形ができます。しかも、全くの自然素材でありながら、焼きの際に炭素膜を形成する湿度と、最高の硬度が得られる湿度が、奇跡的に一致している。淡路の土は『瓦をつくるために用意された神秘の粘土』と言われるのもこんな理由からです。
そして誰の目にも明解なのは、発色の美しさと色持ちの良さです。建築にはまったく素人である施主さんも、淡路瓦の色の良さだけははっきりとわかるといいます。現在いぶし瓦の生産量全国一位です。花や果物、新鮮な魚介類同様、いつまでも色褪せない瓦は、豊かな風土を持つこの島の恵みと言えます。
いぶし瓦の強み
建物の構造が規準を満たしてさえいれば、淡路瓦の屋根は震度7の激震にも耐えれる、どこよりも地震に強い瓦屋根を提案しています。
耐火性能に優れ、火災時でもひび割れや変形、溶解を起こさず、有毒なガスも発生しません。
淡路瓦はさまざまな耐候性能に加えて、酸やアルカリに対する実験でも高い耐力性が証明されています。
屋根材に課せられたJIS規格値よりもはるかに高い強度を備えています。
自然に通気・換気ができ、屋根の湿度・温度を調節することができる、いわば屋根全体がエアコントロール構造になっています。
淡直射日光を吸収し、耐熱性、断熱性に優れる淡路瓦屋根。当然、冷暖房にかかる費用も節減できます。
職人技
全国の銘品に秀でる淡路瓦。この品質に歴史の幸あり。
日本で初めて瓦が作られたのは、約1400年前。その数十年後には淡路島でも瓦づくりが始まったと伝えられています。『淡路瓦』の代表銘品、いぶし瓦の歴史をみても約400年に及びます。誕生以来、全国屈指の瓦生産地として道を歩んできた淡路瓦。ここまでの地位を獲得したのには、淡路という地の利が大きく関係しています。
大阪、京都、奈良といった、歴史的建造物の豊富な古都にほど近い淡路島。瓦にも全国随一のクオリティが求められたことは言うまでもありません。一流の日本建築を作る建材として、細工ひとつにも入念な技が磨かれたのです。また淡路島は島という特性から船での往来ができ、優秀な職人が集まりやすいという利点もあり、瓦の種類や部位に応じて、それぞれの専門家が品質を極めていくことができたのです。やはり淡路瓦は違う。この島の歴史は、今もそんな評価につながっています。
未来の材質
現代においては、リサイクルできる稀少な瓦として、環境保護の観点でも着目されています。天然の素材をそのまま生かす。人にも、暮らしにも、環境にも優しい屋根材。淡路瓦にどことなく感じる安らぎは、そんなところからきているのかもしれません。
納品の流れ